シエンタは、トヨタ自動車が製造・販売を行っている5ナンバーサイズのミニバンです。
シエンタの名前の由来は、スペイン語で「7」という意味の「シエテ」と、英語で「楽しませる」という意味の「エンターテイン」の造語となっており、コンパクトながら3列シートで子育て世代のファミリーに人気のミニバンです。
2022年8月にフルモデルチェンジし3代目となりました。「扱いやすい5ナンバーサイズ」、「最新の安全・安心装備」、「低燃費」、「お求めやすい価格」という特徴はそのままに、初代からの「使い勝手の良い室内空間」が追求され、車中泊にも適したモデルに仕上がっています。また2代目に設定されていた2列シート車「FUNBASE」統合し、全グレードで5人乗りタイプ(2列シート)と7人乗りタイプ(3列シート)が選択可能となりました。
そんなシエンタが車中泊にも適しているのかどうかは気になるところですよね。
シエンタの走行性能
車中泊で旅する際には、クルマで日々長距離をドライブすることになりますから走行性能や燃費も重要です。
カタログ燃費
シエンタはハイブリッド車もありますから、走行距離が多いのであれば、そちらを検討しましょう。
ハイブリッド(4WD): 25.3km/l
ガソリン車(2WD): 18.3 – 18.4km/l
WLTCモードでの計測値です。
シエンタの安全性能
車中泊の旅では長時間、長距離を運転する機会が多いですから、その分事故の可能性も増えます。
最近は安全装備を標準装備したクルマが増えていますが、メーカーや車種により内容に違いがありますから、しっかり検討しましょう。
予防安全性能
最新仕様の「Toyota Safety Sense」が導入されています。
プリクラッシュセーフティ
自動二輪車にも検知範囲を拡げ、交差点右折時の対向直進車や右左折時の対向方向から来る横断歩行者・自転車運転者の検知にも対応。
プロアクティブドライビングアシスト
歩行者の横断や飛び出しの可能性など、運転状況に応じたリスクの先読みをすることでドライバーのステアリングやブレーキ操作をサポート。
衝突安全性能
高剛性ボディ
TNGAの考え方に基づいた環状骨格構造を採用。ボディのねじれ現象を抑制。さらに、様々な技術で高いキャビン強度と軽量化を両立。
シエンタの居住性
車中泊をする場合、居住性は最も重要な要素です。
広くてフラットな就寝スペースがないと、睡眠不足になったり体のあちこちが痛くて翌日の旅行を充分に楽しむことができません。
室内サイズとシートアレンジは充分検討しましょう。
室内サイズ
プラットフォームが新しくなり居住空間が拡張されました。
5人乗りタイプなら車中泊にも充分なスペースがありますよ。
5人乗り 2列シート
室内サイズ 幅: 1,530mm
室内サイズ 高さ: 1,300mm
7人乗り 3列シート
室内サイズ 幅: 1,530mm
室内サイズ 高さ: 1,300mm
シートアレンジ
7人乗りと5人乗りの設定がありますが、車中泊には5人乗りモデルがお勧めです。
5人乗り 2列シート
バックドアを開けると十分な高さと横幅のあるスクエアな間口となります。加えて低床タイプなので大きな荷物も積み降ろしラクラクです。
荷室フロア高: 565mm
セカンドシート格納時には室内長2,045mmの大空間のフラットスペースとなります。リアのタイヤハウスのでっぱりが最小限なので5ナンバーサイズながら大人二人の車中泊も可能です。
7人乗り 3列シート
3列シートタイプも同様に、バックドアを開けると十分な高さと横幅のあるスクエアな間口となります。加えて低床タイプなので大きな荷物も積み降ろしラクラクです。
荷室フロア高: 505mm
セカンドシート・サードシート格納時には室内長1,525mmのスペースとなりますが、段差がありますので車中泊には少し厳しいですね。
車中泊に便利な電源
AC100Vアウトレット
オプション設定ですが、インパネ部とラゲージデッキサイド左側の2カ所にACコンセント(100V・1500W)をつけることができます。
非常時給電システムを使用することで、車両の走行を停止した状態でも1500W以下の電気製品を使用できます。
インパネ部のACコンセントです。
ラゲージデッキサイド左側のACコンセントです。
充電用USB端子
シフトサイドポケット前方と運転席のシートバックにUSB端子がついていますので、スマートフォンやタブレットの充電に便利です。
シフトサイドポケット前方のUSB端子です。
運転席のシートバックのUSB端子です。
シエンタの車中泊向け純正アクセサリ
車中泊で使えるメーカーオプションまたはディーラーオプションのシエンタ専用品をご紹介します。
純正品の場合は、市販品と比べて一般に高価になりますが、最近はディーラー以外でもネットで購入することが可能なので安いお店を探してみましょう。
純正クッションマット
車中泊の時に快適な睡眠を取るためのグッズとしては、ベッド以外にクッションマットがあります。クッショマットは、室内高の犠牲は小さくて済み、設置が容易で、使わないときは邪魔になりにくい点がメリットです。
エアスリープマット
純正カーテン
車外からの視線をブロックすることは、プライバシー保護対策、更には防犯対策になります。また、駐車場のクルマのライトや街灯の灯りをブロックすることは安眠する上でも重要です。
遮光カーテンは付けっぱなしにできるため、車中泊のたびに取り付ける手間もなく簡単です。
室内カーテン
純正ウィンドーバグネット
夏場の暑い季節に車中泊をする場合、風通しを良くするために窓を開けると蚊などの虫が社内に入ってきます。それを防ぐための車用の網戸がウィンドーバグネットです。日中に軽く昼寝する際にも遮光効果がありますのでお勧めです。
バックドアネット
純正ルーフインナーバー
車中泊する際に意外と困るのが、荷物や小物の収納です。狭い社内で就寝スペースを確保するには、荷物の置き場所にもひと工夫が必要になります。ヘッドクリアランスの高いクルマの場合は天井周りのスペースを活用するためにルーフインナーバーやルーフネットを設置しましょう。
ハンギングベルト
その他の純正グッズ
シエンタのアクセサリーカタログは以下です。多くのオプションがあるので参考にして下さい。
シエンタの車中泊向けアフターマーケット品
車中泊で使える市販のシエンタ専用品をご紹介します。
市販品といっても車種毎の専用品ですのでサイズはちょうどよく、価格も純正品と比べてお手頃です。
その他の市販グッズ
シュラフ
車中泊をするうえで、最も重要なのは快適な睡眠をとることではないでしょうか。睡眠不足だと翌日のレジャーも楽しくありませんし、交通事故などの要因にもなりかねません。そのためのグッズとしては、ベッド以外にクッションマットがまず重要ですが、同じように重要なのが、シュラフです。
シュラフを選ぶ場合の最も重要な基準は保温力です。寒くて眠れなかったり、朝方に目を覚ましたりして寝不足が続くと、折角の旅行も辛い修行になってしまいます。
まず最初に一つ買うのであれば、車中泊に出る機会が多い春と秋に使える3シーズン用シュラフを買いましょう。
車中泊に慣れてきて年間を通して車中泊するようになったら冬用シュラフを買い足しましょう。真冬の深夜から明け方の気温では低体温症となる危険性がありますので、冬用のシュラフを買う際は、記載されている保温力を参考にして適切な対応温度のシュラフを購入しましょう。
夏用は3シーズン用をジッパーを開けて使うことで対応できるので買う必要性は低いですが、夏に頻繁に車中泊をするなら、夏用シュラフかインナーシュラフを購入しましょう。
ランタン
寝るまでの時間に、車内でまったりお酒をのんだり、スマホをいじったりする時には、バッテリー上がりの心配のある室内灯ではなくランタンの灯りを使いたいですね。特に室内ですと小型で場所を取らず、火を使わず安全なLEDランタンがあると便利です。
LEDランタンのおすすめメーカーは、ジェントス(GENTOS)です。キャンパーから絶大な支持を受けていて、売れ筋ランキングの上位を独占しています。
中でも「ジェントス エクスプローラー EX-AG334D」は、直径59mm、重さ約242gと小ぶりなので、ドリンクホルダーに入れたり、アシストグリップから吊り下げることもできて、狭い車内でも置き場所に困りません。
モバイルバッテリー機能を備えた2in1 LEDランタンですと寝ている間にスマホの充電も出来ますし、災害時・停電時の対策としても一つあると安心です。
「ジェントス EX-964DL」は、手回し充電機能がついた「防災仕様」モデルです。
更にBluetoothスピーカーまで付いた3in1 LEDランタンですと好きな音楽を聴きながらゆっくりできます。
キャンプでの利用をメインに想定しているようですが、車中泊でも最強だと思いませんか?
昼間のドライブ中にシガーソケットから充電しておいて、夜は明るい車内で好きな音楽き、更に寝ている間にスマホの充電も出来るんですよ。バッテリーが減れば翌日の昼間に充電出来るので、安心してガンガン使えます。
バッテリー
長期間の車中泊旅をする際は、スマホやカメラ、パソコンなどの家電品の電源を確保する必要があります。
もしモバイルバッテリーを持っていないのであれば、日常での利用とも共有できるので、是非一つ購入しましょう。バックに入れて持ち運べば、スマホやタブレットの電池切れの時にも充電できますよ。
AC出力付モバイルバッテリーがあると、車中泊やキャンプで家庭用電化製品を使うための電源を確保出来ますし、少し大きくて重いですがカバンに入れて普段持ち運んで使用することも可能です。
車中泊用にクルマに積んで使う用途がメインであればポータブルバッテリーをおすすめします。ポータブルバッテリーはバッテリー容量が大きく、本体の充電方式は、AC電源、DC電源、ソーラーに対応しています。更に地震などの万が一の備えの防災用品としても重宝します。
クルマのバッテリー上がり時にはエンジンをかけるためのジャンプスターターとしても使えるモバイルバッテリーもあります。クルマのバッテリー上がりが気になる方はこちらの製品も検討してみて下さい。
シガーソケットからの充電
日中のドライブ時に、シガーソケットからスマホやタブレット、モバイルバッテリーなどのUSB機器や、USB Type-Cを搭載したノートPC等に充電するカーチャージャーです。
シガーソケットのDC12Vを家電品で使用されているAC100Vに変換するインバーターがあれば、クルマのシガーソケットの電源で家電が使えます。
あると便利なグッズ
車内でお湯を沸かすための湯沸かしグッズがあると、コーヒーを飲んだり、インスタントラーメンを食べたり、湯たんぽに使用したりできて本当に便利です。
車載用冷蔵庫があれば、夜に車中泊地に移動してからキンキンに冷えたビールを飲めます。
クーラーボックス・クーラーバッグであれば、保冷力は下がりますが、電源不要ですし、クーラーバッグなら使用していないときは折り畳むこともできます。
シエンタの購入を検討されている方へ
シエンタは5ナンバーサイズながら5人乗りタイプなら大人二人の車中泊にも充分なスペースがありますよ。
シエンタの新車購入相場
2022年8月にフルモデルチェンジし3代目となったところですから暫くは値引きは厳しいでしょうね。
ホンダのフリード、フリードプラスがライバルとなるので上手く競わせて値引きを引き出しましょう。
中古車購入相場
今お持ちのクルマの買取相場
買い替えであれば、今のクルマの買取価格を事前に調査し、高いところで買い取ってもらうか、買取相場を考慮して価格交渉しましょう。
買取価格は、無料で簡単に調査できます。煩わしい営業電話の心配も無し。
詳しくは、クルマの上手な乗り換えテクニックで説明しています。
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