自由でお手軽なイメージの車中泊ですが、快適かつ安全に旅を楽しむためには車中泊する上で注意すべき点がいくつかあります。
せっかくの旅行が思いがけないトラブルでだいなしになることがないよう、注意点を守って楽しい旅にしましょう。
防災の観点から
防災というと大袈裟と感じるかもしれませんが、巻き込まれたときの影響は非常に大きいです。
自分が土地勘の無い所に来ていることを意識して情報収集しましょう。
大雨や台風などの自然災害が予想されるときには、巻き込まれないように行き先を変更するのがベストです。変更が困難であれば、海岸や増水した川、崖や沢など、危険な場所には近づかないようにしましょう。
また、避難するときも安全なルートを通って移動しましょう。
早めの防災行動を取る
気象庁では、「注意報」や「警報」に先立ち「警報級の可能性」を発表しています。情報を上手く先取りして早め早めの防災行動をとるようにしましょう。
危険を回避して移動ルートを選択する
ハザードマップは、過去に発生した災害の被害状況をもとに、大規模自然災害における被害発生状況を予測し、地図に書き込んだものです。
あらかじめ知っておくことで、危険を回避した移動ルートを選択することができます。
防犯の観点から
人通りの無い場所は避ける
夜になると暗く静まりかえってしまう場所は車上荒らしなどに狙われる危険性があります。防犯上、周囲に民家が全くないといった場所は避けたほうが安全です。また、サービスエリアや道の駅で宿泊する場合は、キャンピングカーや窓ガラスをブラインドシェードで覆っているクルマなど、お仲間がいるところを選びましょう。
明るい場所を選ぶ
同じ駐車場内でも暗い場所は明るい場所に比べて犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。車を停める場所はできるだけ街灯の近くなどの明るい場所を選びましょう。
その場合、遮光カーテーンやアイマスクなど明かりを遮る対策も必要です。
利便性の観点から
コンビニがある
サービスエリアや道の駅内にコンビニがあるところがあります。食料や飲み物を調達できますし、トイレを借りることもでき、利便性では最高の車中泊スポットです。更に、防犯面でも24時間人がいるという安心感は大きいですし、万一何かあれば駆け込むこともできます。
トイレがある
24時間利用可能なトイレがあるかどうかは非常に重要です。道の駅やサービスエリアでトイレが無い所はまず有りませんが、トイレから遠い場所に車を停めると、トイレに行く度に車を移動しなくてはいけません。
便利だと騒がしい可能性もあり
便利だからといってコンビニやトイレ、自動販売機の近くは便利ですが、すぐ近くに停めると、ほかのクルマや人通りで騒がしくて眠れないことがあります。
駐車場の入口・出口の近くや大型車の駐車エリアの近くは、夜間に出入りするクルマの騒音に悩まされる可能性があります。
相反することを言ってしまっていて分かりにくいのですが、しばらく車を止めて人やクルマの動きを観察して選びましょう。
健康の観点から
エコノミークラス症候群に注意
エコノミークラス症候群には注意が必要です。
運転座席をリクライニングしただけの姿勢で、長時間の睡眠をとることは危険です。車中泊では可能な限りフラットな広いスペースで寝ましょう。
十分な水分補給とストレッチも予防には効果的です。
一酸化炭素中毒に注意
冬場は、エンジンをかけたままでは、雪が積もってマフラーが塞がれ一酸化炭素中毒となる危険性があります。
冬以外でも、風が無い日や風が建物に遮られて空気が滞留していると一酸化炭素中毒になるリスクがあります。
周りのクルマの排気ガスで一酸化炭素中毒になることもあるので停めるときは周りのクルマがアイドリングしていないかも確認しましょう。
傾斜の無い場所を選ぶ
起きている時はあまり気にならない傾斜でも、熟睡の妨げになります。頭が下がる場合はもちろんのこと、左右どちらかに傾いていると、寝返りする時にいつも以上に力がいるためか目が覚めることがあります。
無意識に身体に力が入っているようで、翌朝体がガチガチになっていることもあります。
車中泊では小さな斜面も避け、できるだけ平らな場所に車を停めましょう。
アドバイスは以上です。
それでは楽しい車中泊旅を!
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