夏の車中泊は、暑苦しくて寝られず睡眠不足になりがちですし、熱中症の危険もあります。時期をずらせるならば、夏場の車中泊はやめておいたほうが無難です。
ただ、会社勤めの人にとっては、せっかくの夏期休暇ですから車中泊旅行に行きたくもなりますよね。
暑さ対策
夏の車中泊で、もっとも重要な点は暑さ対策です。蚊などの虫対策も重要ですが暑さ対策とは優先度が違います。
標高の高い場所で車中泊する
標高の高い涼しい場所で寝るのが最も確実な暑さ対策です。
標高が100m高くなるごとに、気温は0.65℃ずつ下がりますので、標高1,000mだと、6.5℃下がり夏でも25℃程度となります。
車中泊旅や帰省の途中で車中泊するなら、旅のプランを上手く立てて標高の高い場所を車中泊に選ぶ事で、快適に過ごすことができます。
ただし、車中泊が可能なSAや道の駅、オートキャンプ場で標高の高い所は限られますし、お盆休みの帰省ラッシュと重なると混雑する可能性もあります。
※私の経験上、標高の高い場所で車中泊するのが、最も確実な対処法です。以下に、窓を開けたり扇風機を使う対策も説明しますが、車内にこもった熱い空気を、多少循環させたくらいでは、夏の寝苦しさからは開放されません。
窓を開け風通しを良くする
クルマの窓ガラスを開けて車内に外気が入るようにすれば、身体にまとわりつく熱気が逃げるので多少は快適になります。
ただし、窓ガラスを開けるだけで何も対策を取らないと、蚊などの虫が入って来ますので、ウインドーバグネットを取り付けましょう。
また、窓を開けて寝ると、防犯上は良くありません。手を入れられないように窓を開ける範囲を狭くするか、オートキャンプ場などの安全な場所で車中泊しましょう。
扇風機を使う
クルマの窓ガラスを開けられない場合、例えば雨の日や、防犯上開けたくない場合は、小型の扇風機を使いましょう。
USB式の扇風機なら、モバイルバッテリーやポータブルバッテリーと組み合わせて使うことができます。
災害対策
災害対策というと大袈裟と感じるかもしれませんが、巻き込まれたときの影響は非常に大きいです。
自分が土地勘の無い所に来ていることを意識して情報収集しましょう。
特に夏から初秋にかけては台風が多く発生しますし、直撃しなくても前線との組み合わせで思わね大雨になることもあります。
自然災害が予想されるときには、巻き込まれないように行き先を変更するのがベストです。変更が困難であれば、海岸や増水した川、崖や沢など、危険な場所には近づかないようにしましょう。
また、避難するときも安全なルートを通って移動しましょう。
天気を確認する
車中泊の旅に出る前に、長期予報や週間天気予報などで現地の天気を確認しましょう。
現地に入ってからも常に天気予報は確認するようにし、天候次第では目的地を変えることも検討しましょう。状況次第で予定を変更できるのは車中泊ならではのメリットです。
早めの防災行動を取る
気象庁では、「注意報」や「警報」に先立ち「警報級の可能性」を発表しています。情報を上手く先取りして早め早めの防災行動をとるようにしましょう。
危険を回避して移動ルートを選択する
ハザードマップは、過去に発生した災害の被害状況をもとに、大規模自然災害における被害発生状況を予測し、地図に書き込んだものです。
あらかじめ知っておくことで、危険を回避した移動ルートを選択することができます。
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