寒い地域の人なら毎年、春先と晩秋にタイヤ交換をするかと思います。自動車整備工場やガソリンスタンドなどに持ち込んでプロに任せる人もいるかと思いますが、タイヤを車に積んで運ぶのも意外と労力がかかり面倒です。
私は毎回自分で変えていますが、道具と手順さえ押さえておけば、タイヤ交換は誰でも出来る作業です。タイヤ交換するにはクルマをリフトアップするジャッキと、ホイールを車体にはめたり、車体から外すのに使用するレンチが必要となりますが、今回はジャッキについてご紹介します。
ジャッキを選ぶ際のポイント
最低位・最高位
最低位・最高位とは車を持ち上げる高さを表します。
フロアジャッキは車の下の隙間へと潜り込ませられないとジャッキする事が出来ません。最低位が低ければローダウンしている車にも対応する事が出来ます。
最高位が不足しているとSUVのような車高のあるクルマを持ち上げることができません。
耐荷重
持ち上げられる車の重さを表します。
通常の小型車・普通車であれば、1〜2トン程度の耐荷重のジャッキを、大型車なら3トン以上の耐荷重のあるジャッキを選択しましょう。
パンタグラフジャッキ
車載タイプのパンタグラフジャッキ
電車のパンタグラフのようにひし形の形をしていて、ねじを回すことで車を持ち上げるジャッキがパンタグラフジャッキです。
以前はスペアタイヤとセットで車載用のパンタグラフジャッキもクルマに標準装備されていました。路上でのパンクなどで急遽タイヤ交換が必要となった際はこれを使ってタイヤ交換します。軽くてコンパクトに折り畳めるので車載には向いていますが、ハンドルを回してジャッキアップするのは相当大変です。
元々コンパクトに作られているため、自立させづらく、安定した場所に設置して正しく使はないと思わぬ事故を招く危険性もあります。
緊急用と割り切っておくほうが無難ですが、緊急時に備え使い方は確認しておきましょう。
KTC(京都機械工具) パンタグラフジャッキ PJ-06
KTC(京都機械工具)のパンタグラフジャッキです。シンプル・軽量なので車載用のものを無くしたり壊したりした場合の替えにはピッタリです。
最高位: 380mm
耐荷重: 0.8t
エマーソン パンタジャッキEM-505
軽自動車/普通自動車のタイヤ交換に最適なジャッキです。連結式ハンドル&コンパクト設計で使いやすさも兼ね備えています。
最高位: 380mm
耐荷重: 1.0t
油圧タイプのパンタグラフジャッキ
油圧パンタグラフジャッキやシザースジャッキとも呼ばれています。形は車載パンタグラフジャッキと同じような形ですが、油圧の力で簡単にジャッキアップが可能ですし、耐久性もあります。
マサダ シザースジャッキ MSJ-850
ロードサービスでも使用しているプロ仕様のシザースジャッキ
最高位: 381mm
耐荷重: 0.85t
マサダ シザースジャッキ DPJ-1000DX
重量1,800kg以下の車両用です。
最高位: 381mm
耐荷重: 1.0t
大橋産業(BAL)オイルパンタグラフジャッキ1376
一体型サドル&新構造のフレームストッパーで安定&安全。
最高位: ?mm
耐荷重: 1.0t
大自工業(メルテック/Meltec) 油圧パンタジャッキ FA-60
軽自動車から中型乗用車・ミニバンに最適なコンパクトパンタジャッキです。
最高位: 383mm
耐荷重: 1.0t
フロアジャッキ
ガレージジャッキとも呼ばれています。
車の前部、または後部など、パンタグラフジャッキより広い範囲を油圧アームでを使って簡単に持ち上げることができます。重く大きいため車載には向きませんが、自宅のガレージでタイヤ交換をするならガレージに常備しておきたいです。重いですが、車輪付きなのでガレージ内でゴロゴロと移動させることもできます。
大自工業(メルテック/Meltec) 油圧ジャッキ FA-20
軽自動車から普通乗用車に最適!
お手軽コンパクトサイズでタイヤ交換も気軽に!
最高位: 340mm
耐荷重: 2.0t
大橋産業(BAL)フロアジャッキ 1336
軽自動車や小型車におすすめのコンパクト設計が魅力です。
最高位: 385mm
耐荷重: 2.0t
大自工業(メルテック/Meltec) フロアジャッキ F-85
4WD車・SUV・ワンボックス・ミニバンクラスに適した油圧フロアジャッキ。
最高位: 410mm
耐荷重: 2.25t
大橋産業(BAL)フロアジャッキ 1366
軽・普通乗用車〜ミニバンのタイヤ交換やメンテナンスに!
最高位: 410mm
耐荷重: 2.5t
エマーソン フロアジャッキ EM-514
4WD、1BOX車のタイヤ交換に最適な油圧式のジャッキです。
最高位: 435mm
耐荷重: 3.0t
エマーソン ハイパワージャッキ EM-517
最低/最高位:168〜468mm (アダプター使用時:258〜558mm)のハイリフトジャッキです。
最高位: 468mm
耐荷重: 3.0t
エマーソン ハイリフトジャッキ EM-227
ミニバン・SUV車等の車高の高い車種に最適なハイリフトジャッキです。
最高位: 410mm
耐荷重: 2.25t
ミナト ローダウンジャッキ MHJ-AL1.5D
アルミ製でサビに強く、軽量タイプのデュアルポンプ型油圧ジャッキです。通常のガレージジャッキとして整備やメンテナンスでのご使用はもちろん、持ち出し用ジャッキとしても活躍します。
最高位: 370mm
耐荷重: 1.5t
大自工業(メルテック/Meltec) 油圧ローダウンジャッキ FA-24
最低位が85mmと低いのでローダウンしている車でも大抵使えます。付属のサドルを使用すると約115mmから約365mmと30mm高くなります。
最高位: 335mm
耐荷重: 2.0t
KIKAIYA デュアルポンプ ローダウンジャッキ 3.0トン
アルミ製でサビに強い、油圧ジャッキ/フロアジャッキです。デュアルポンプ式なので、少ない動作で素早く最高高さまで上昇します。小型車や軽自動車等の車体の低い車から4WDまで、幅広く対応します。
最高位: 477mm
耐荷重: 3.0t
その他のジャッキアップ用ツール
輪止め(タイヤ止め)
ジャッキアップ中に車が動いてしまわないようにするのが輪止め(タイヤ止め)です。
サイドブレーキを引いておけば不要と思っている人が多いのですが、ほどんどのクルマの場合、サイドブレーキでロックされるのは四輪全てではなく後輪だけです。ですので前輪を持ち上げる時はともかく、後輪を持ち上げる時は前輪はフリーになっているので必ず輪止めするようにしましょう。
1輪づつ持ち上げてタイヤ交換する場合も、対角線上のタイヤに輪止めを掛けましょう。
大自工業(メルテック/Meltec) タイヤストッパー FT-21
ジャッキスタンド(リジットラック)
ジャッキスタンドは、車の前輪もしくは後輪を持ち上げた際に、二個セットで車体を支えるようにして使います。ジャッキアップした後、ジャッキに乗せた状態でタイヤ交換作業をするのではなくジャッキスタンドの上に降ろして作業を行います。
BAHCO(バーコ) ジャッキスタンド 3ton BH33000
カースロープ
私のジムニーには不要ですが、ローダウンしている車、特にローダウン車用のジャッキも使えないような車の場合は、タイヤの下に入れて車を持ち上げるカースロープが必要になります。
大自工業(メルテック/Meltec) ジャッキサポート FJ‐87
タイヤの購入・交換の手配が出来るサービス
夏タイヤ・冬タイヤの交換は自分でやることにしても、新品タイヤに買い換える時は、なるべく手間・コストを掛けずにさらっと購入・交換したいものです。
インターネットで購入、交換店舗の手配ができるサービスをご紹介しますのでご活用を検討してみてください。
TIREHOOD(タイヤフッド)
『TIREHOOD(タイヤフッド)』なら、ネットで購入手続きと同時に取付作業をする店舗を予約できます。提携しているタイヤの取付店舗数が多く、比較的どの地域でも近隣にタイヤ取付店があります。
購入したタイヤは予約した店舗に直送されるので、取付作業日にクルマで店舗に行くだけ。購入したタイヤを家で保管する必要もありません。
AUTOWAY(オートウェイ)
『AUTOWAY(オートウェイ)』なら従来のタイヤ販売店では取り扱っていない東南アジア、台湾などの海外メーカーの高品質・低価格の激安タイヤに強い点です。全国のタイヤ取付協力店に購入したタイヤを直送してもらえますし、取付工賃も全国一律ですが、「TIREHOOD(タイヤフッド)」と比べると提携先が限定されます。
「フジ・コーポレーション」
『フジ・コーポレーション』は、ホイールの選択肢が非常に多く、試着シュミレーション「ホイール・フィッティング・ルーム」というコンテンツもありますので、ドレスアップ派向けのショップと言えますし、品ぞろえの価格帯が非常に広く、低コストなタイヤ・ホイールがそろっている点もメリットです。デメリットは、購入から取付までは完全にはワンストップサービスにはなっておらず、取付予約を宇佐美サービスステーション(宇佐美SS)に別途依頼する必要があります。
以下のページでは、3つのサービスの価格比較も行っています。是非ご覧下さい。
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