ホンダの新型箱バン N-VANが2018年7月に発売されました。1999年に発売した「バモス」以来、19年ぶりの新型軽バンです。
センタータンクレイアウトによる低床フロア化や助手席側ピラーレスの採用により、車内はより広く、車内へのアクセスはより便利になっており、商用だけでなく、レジャーや車中泊にも使えるクルマになっています。
日本の商用軽バンの代表車であり軽キャンパーのベース車両として採用されることの多いスズキ エブリィバンと比べてみましょう。
\おすすめ!/
キャンピングカーではなく普段使いのクルマで快適な車中泊をする上では、何もかもクルマの中で実現しようとは考えずに、食事はレストランでの外食、風呂は日帰りの温泉施設を利用と割り切ってしまい、クルマはベッドスペースとして利用することを主体に考えることをおすすめします。ベッドスペースとして利用することを考えた際の車中泊に適したクルマと、車種毎のおすすめクッション、シェード、カーテンなどの装備をご紹介します。ミニバンミニバンは、前席はそのままで2列目以降のシートアレンジにより大人二人+小さな子供一人程度... 【クルマ】車中泊をEnjoyするための車種毎のオススメ装備 - 車中泊ステーション |
シートアレンジ
用途により優劣は変わってきます。
夫婦二人で車中泊の旅をするののであれば、後席だけで寝られるエブリイバンのほうが良いですが、一人でレジャー目的に使うのであれば、N-VANが良いでしょう。
ホンダN-VANのシートアレンジ
リアシートだけでなく助手席シートもフラットに収納できるダイブダウン機能を採用しています。写真で見る限りでは、ほぼ平らで段差や傾斜は無さそうですから、ベッドを設置しなくてもマットを引くだけで寝られそうです。
リアシートを畳んだ状態では室内長1,510mmですが、助手席を前倒しにすると室内長2,635mmと更に広いスペースになります。
助手席シートを前に倒せばテーブルとして使用できます。寝るまでの間、少しくつろぐにはテーブルがあると便利ですね。
スズキ エブリイバンのシートアレンジ
後部座席を前に倒すと室内長1,910mmの広いフラットなスペースとなりますので、そのままでもマットなどを敷いて車中泊可能です。助手席を前倒しにすると室内長2,640mmと更に広いスペースになります。
最適なシートアレンジでのベッドスペース
リアシートを収納した状態での荷室長は、ホンダN-VANは1,585mm、エブリィバンは、1,910mmと、平均的な背丈の大人が寝られる長さがあるか否かの差が出てきます。夫婦二人で車中泊の旅をするののであれば、エブリイバンのほうが良いでしょう。
助手席を収納した場合はスペースとしては大きな差異はないです。ただ、一人でレジャー目的に使うのであれば、
助手席ピラーレスを採用したことにより、サーフボードなどの長尺物も簡単に車内にしまうことが可能ですし、低床フロアによって、バイクや自転車の積み下ろしも楽です。
ホンダN-VAN | スズキ エブリイバン | |
---|---|---|
長さ(リアシート前倒し) | 1,510mm | 1,910mm |
長さ(助手席前倒し) | 2,635mm | 2,640mm |
幅 | 1,390mm | 1,385mm |
高さ | 1,365mm | 1,240mm |
荷室
ホンダN-VANとスズキ エブリイバンは、どちらも十分な荷室があります。ただし寝袋等を敷いた際には荷物は別の場所に置くことになるので、ここではそのようなスペースがあるかを比較します。
ホンダN-VANの荷室
助手席をテーブルモードにし、更にオプションのラゲッジ用・リア用マルチボートを組み合わせれば、下に荷物が入る、床から一段高い快適なベッドに早変わりします。
スズキ エブリイバンの荷室
エブリィの場合は、トランクの収納スペースや床下収納ができるようなベッドはオプションでは用意されていません。ルーフバーやラゲッジボードステーを設置してそこに荷物を置くことになります。
ユーティリティ
ラゲッジスペースのユーティリティーに関しては、ホンダN-VANとスズキ エブリイバンのどちらも良く検討されていて、オプション等を追加することで車内スペースを有効活用することができます。
ホンダN-VANのユーティリティ
M6サイズのユーティリティーナットが全車標準で装備されていますので、クロスバーやユーティリティフックを取り付け可能です。
タイダウンフックも後部荷室と助手席側に設置されているので自転車や大きな荷物を固定するようにロープをかけることができます。
その他に天井にルーフインナーサイドパイプを設置してルーフインナーラックやハンガーパイプを取り付け可能です。
スズキ エブリイバンのユーティリティ
多彩なアクセサリーを取り付けることができるユーティリティーナットやラゲッジボードステーを標準装備しています。
このユーティリティーナットを使ってルーフバーやロッドホルダー、天井用ネットを、ラゲッジボードステーを使ってラゲッジトノボードを設置できます。
価格比較
価格はATであればほぼ同じ価格です。
N-VANFUNBASE | エブリイバン | |
---|---|---|
2WD AT | 約127万円 | 約130万円 |
2WD MT | 約127万円 | 約120万円 |
4WD AT | 約138万円 | 約143万円 |
4WD MT | 約138万円 | 約133万円 |
まとめ
軽の箱バン、ホンダN-VANとスズキ エブリイバンの車中泊での利用を想定した良し悪しを比較してみました。
どちらも車中泊に使用可能ですし、現在は軽キャンパーのベースとしてはエブリィが多いですが、今後はN-VANも増えてくると思われます。
ただし、想定される利用シーンとしては、エブリイバンは夫婦二人で車中泊の旅、N-VANは一人でレジャーも含めた車中泊の旅が適しているのではないでしょうか。
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